今でこそ、おしゃれなトイレ空間というのは珍しくなくなりましたが、少し古い家では最小限のスペースにトイレが納められているケースが少なくありません。場合によっては、斜めに設置されているトイレさえあります。
狭いトイレを改修(リフォーム)する必要性が出て来た場合、何に気をつければよいのでしょうか。
【1.便器の大きさ、便器の横に余裕はあるか】
和式から洋式、洋式からでもタンク式からタンクレストイレに変更する場合が考えられます。これらは全て寸法が異なります。タンク式かタンクレストイレかでも、必要とされるスペースが変わってきます。
なお、トイレの横の空間は、それぞれ左右30センチ程度が目安となります。狭くても用を足すには問題ないかもしれませんが、再び便器を変えることになったとき、手すりなどを付けることになったときに問題がありますし、トイレットペーパーホルダーの位置を決定するのも難しくなります。便座と壁が近いことで、壁が汚れやすくなってしまうというデメリットもあります。
【2.排水の位置移動によるスペースの問題はないか】
排水を移動させるのは大規模な改修になってしまうため、多くが元々ある排水を利用することになるでしょう。排水も「床排水」と「壁排水」の2種類あります。床排水タイプなら便器のすぐ下を利用するので問題ありませんが、壁排水となると便器と接続しないといけないので、その分のスペースが必要となってきます。
そのほか、
3.ドアの開け閉めはきちんとできるのか
4.トイレの中で一定の動作がしやすいか
5.換気は十分にできるのか
などもしっかり考慮しましょう。トイレの使用に差し障りはないかもしれませんが、トイレットペーパーの保管場所や手洗いはどこでするかなども考えなくてはなりません。
大変な改修にはなりますが、「トイレを別の場所に移動する」などの方法も考慮し、リフォーム会社にしっかり相談するようにしてください。