改修(リフォーム)の「見積書」を極めよう/前編
『見積書』は、改修業者を決定するための重要な材料ですが、正しい比較の仕方を知らないと上手に業者を選ぶことはできません。改修・リフォームを依頼する前に、『見積書』の見方を極めておきましょう。
まず、複数の業者から届いた見積りを並べた時、最初の壁が立ちはだかります。それぞれの業者で、見積書の『形式』が違う場合があるのです。材料費、作業費、経費・・・と用途別にまとめてある場合もあれば、玄関、廊下、リビング・・・と改修を行う場所別にまとめてある場合もあります。
これでは同列に比較することはできません。
ポイント1『事前に形式を揃えた見積りを依頼しておく』
用途別に見たいのか、場所別に見たいのか、自分の目的に合わせてそれぞれの業者に見積書の形式を指定しておきましょう。
見積書の形式が揃ったからといって、まだ単純にそれぞれの項目を比較することはできません。
例えば『外壁塗装 材料費』とある項目があっても、それがイコール外壁に塗られる塗装材の費用を示すわけではありません。塗装材を塗る前の洗浄に使われる洗剤や、破損している部分を埋めるための材料などの費用が含まれているかも知れません。
業者によって、それぞれの費用、経費をどの項目に含めるかが異なるという問題があるのです。
ポイント2『個別の施工法を確認する』
ホームページでこれまでの施工例を確認する、または直接業者に問い合わせるなどして、細かい施工方法を確認しておきましょう。
そうすれば、項目別に金額を比較できなくとも、業者の『技術力』は比較できます。後はそれを費用と照らし合わせ、コストパフォーマンスとして見合っているかを判断すればいいのです。
『改修(リフォーム)の「見積書」を極めよう/後編』で、ポイント3、4をご紹介します。