『外壁の寿命は?その1 5段階の壁の劣化を見極める』に引き続き、外壁のサイディング塗り替えのタイミングや、注意点について見ていきましょう。
【サイディングの塗り替えのタイミングはどのくらい?】
一般的にサイディングの塗り替えは、10年ほどと言われていますが、これは、サイディングのグレードにもよります。7年から8年で塗り替えしたほうが良い場合もありますし、高価なセラミック塗装を施したサイディング素材では、サイディング自体の塗膜がかなり長い期間もつでしょう。
また、注意したいのが、サイディングの継ぎ目のコーキングです。5年くらいで切れたり収縮してしまったりする場合もあり、それをそのまま放置しておくと雨水が入り込み、建物を劣化させてしまう場合もあるのです。
そのため、サイディングについては、塗り替えのタイミング以前に、コーキングの点検が重要です。コーキングの状態に合わせて塗り替えを実施して、このタイミングでコーキングの増し打ち、打ち直しを必要に応じて実施する事が大切です。
【サイディング塗り替え時に注意することは?】
塗り替え工程は、高圧洗浄による壁面の洗浄→下地調整→3度塗りとなり、特別な作業は不要です。しかし、注意したいのは柄印刷のサイディングや、タイル調サイディングの場合です。塗り替えにより当初の柄が消えてしまいますので、柄を生かしたい場合は、透明な塗膜を作る塗装があるので、業者に問い合わせてみてください。
ちなみにこのケースでは、ベースのサイディングが色あせていると、その色合いになってしまいます。当初の柄を生かし続けたい場合は、色あせる前に施工して下さい。また、タイル調サイディングでは、タイル部分と目地部分を違う色に塗ることもできますが、コストが高くなるので、注意して下さい。
『外壁の寿命は?その3 モルタル外壁の注意点2つ』では、モルタル外壁の塗り替え時に注意すべきことについてご説明します。