リフォーム時にできる防犯対策は?/基礎知識・後編
『リフォーム時にできる防犯対策は?/基礎知識・前編』の続きです。
さて、具体的な防犯対策について考えてみましょう。玄関の錠であれば、単純に数を増やすだけでなく、ピッキングしづらいものに、窓であれば、耐久性の高い、破られにくいものに変えるなどの方法があります。それでは、どのような製品・部品選びを心がければ良いのでしょうか?後編では、選択の目安に基準になるCPマークについてご説明します。
【「CPマーク」とは?】
まずはCPマークについて説明します。このようなマークです。
CPマーク 『日本ロック工業会』ホームページより
このマークは「防犯」を意味する「Crime Prevention」の頭文字から取られており、平成16年4月に警察庁が公表した「防犯性能の高い建物部品の目録」に記載されている「防犯建物部品」に付与されているものです。
具体的には、「建物への侵入に、5分以上かかると大多数が諦めて他の家を狙う」(警視庁)との調査結果に基づき、様々な侵入方法を試験的に行い、5分間以上防御することができた部品にのみ使用が許されています。
【「CPマーク」の考え方】
「CPマーク」さえついていれば安全・・・と考えるのはもちろん危険です。設置される場所の条件、環境によって安全度、危険度は変わってくるからです。
ただし、とても重要な選択の目安にはなります。「どんな商品でも防犯対策と書かれていれば大丈夫」と思い込むことのほうが危険だからです。現在は百円均一などにも防犯対策グッズがありますが、購入前に商品の説明をよく読み、価格ではなく、信頼性の高さで選ぶようにしましょう。