改修(リフォーム)工事には、騒音がつきものです。接着剤や塗料などの異臭がする場合もあります。ご近所に無断で工事を始めてはいけない、という決まりはありません。しかし、黙って工事を始められて、何日も騒音を聞かされる者は、不快感を覚えるでしょう。ホコリも出て、迷惑をかけるかもしれません。
工事前に挨拶をするかどうか迷うのであれば、工事の大小を問わず、挨拶をしておきましょう。今後に続くお付き合いのことを考えれば、このときのひとことが大切な人間関係を培うかもしれません。また、未然にトラブルを防ぐことにもつながります。
では、どのように挨拶をすればいいかについてご説明します。
1.挨拶の時期
通常は、工事が決定してから工事着手の日までは、日数がある程度あるはずです。
工事の前日などではなく、工事の日程が決まったら、できるだけ早めに行くとよいでしょう。
2.挨拶をすべき範囲(一戸建て)
向こう3軒両隣と裏の家3軒(計8軒)を目安にしましょう。斜め裏の家を忘れずに。
ただし、住宅が密集している地域である、住宅と住宅の間がかなり離れているなど、状況によってはこの通りではありません。騒音やにおいが広がる範囲は事前に想定しにくいため、広めの範囲で考えるほうがおすすめです。「挨拶をしておいたほうがいいかな?」と迷うような距離の場合には、挨拶しておくほうがいいですね。
3.挨拶をすべき範囲(マンション)
上階3軒、両隣、下階3軒は必須ですが、資材搬入などで通る廊下や部屋に面したお宅にも、一声かけておくとよいでしょう。また、管理人がいるマンションの場合、管理人にも声をかけましょう。その際、注意すべきことを尋ねておくようにしましょう。
4.手みやげ
洗剤などが一般的です。その他には、ラップ、ふきん、タオルなどがよいでしょう。
ご挨拶に伺うタイミングが測りにくいので、普段から親しいお付き合いがあるご自宅でなければ、消費期限の短い食品類は控えておきましょう。
以上の点に気をつけて、挨拶を済ませて、少しでもご近所との「空気」をよくしておきましょう。
挨拶の際には、必ず、工事開始日と終了予定日を必ず忘れずに伝えましょう。