改修中の「現場チェック」は忘れずに
改修(リフォーム)工事を発注し、一安心・・・といきたいところですが、さらに大切なのは、施主自らの「現場チェック」です。どうして改修工事中にもチェックが必要なのかを考えていきましょう。
なお、ここでいう「現場チェック」とは、職人さんが作業している改修部分を自らの目で確かめることを言います。
【大切なのは、実際そこに住む人の目】
「職人さんはプロなんだから、任せておけばいいんじゃ・・・」と思われるかもしれませんが、職人さんはあくまでも「作業のプロ」に過ぎません。
建物は、そこに住む人がいて始めて「住まい」になります。
【もし現場チェックを怠った場合】
より美しく便利になった、改修後の姿を正確に思い描くことのできる人は、長年その家、その部屋で過ごした家族だけです。
職人さんが持つ優れた技術をどのように発揮すればいいのか、その方向性を占めすのがあなたの役割です。
「現場チェック」がなければ、職人さんは工事計画書と自分の感覚を頼りに工事を進めていきます。結果的に改修部分の仕上がりは、職人さんや業者の意向が強く反映されたものとなり、あなたのイメージとは遠ざかってしまうかもしれません。
また、もしうまく連絡が行き届いておらず、工事が違うやり方で粉割れていたとしても、途中でやり直すことができます。最初から間違えないのがいちばんですが、やはりミスがまったくのゼロというのは難しいことなのです。特に、「特注」したような設定の場合には気を付けましょう。
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「現場チェック」は、職人さんにあなたやその家族の意思を伝えるための重要なポイントです。
この一手間があることで、改修工事を「職人によるもの」から、「そこに住まう家族によるもの」に変えることができるのです。