ロフトとは、簡単にいってしまえば「屋根裏部屋」のことを指します。家の最上階には通常、屋根の傾斜によるスペースが生まれます。この傾斜を利用してつくられた部屋を、ロフトといいます。
また、部屋のスペースを二層式にしたかたちのものも、ロフトとして扱われます。
「屋根裏収納」と、とても似た存在のロフトです。使い方によって呼び方を変えることもできるのですが、定義も決まっているのです。
【ロフトの定義とは】
建築基準法ではロフトは「小屋裏収納」となります。
建築基準法上の採光や換気の基準を満たしていないので、本来ならば居室としては認められていない空間です。
● ロフト部分の床面積がすぐ下の階の面積の2分の1以下
● ロフトの天井の最高の高さは1.4m以下
● ロフトの直下の天井の高さが2.1m以上
● はしごは固定式でないものを使用
その他、ロフトについては細かな規約がありますが、このような基準を満たしていれば、小屋裏の空間は階数には含まれず、床面積にも算入されません。
【改修でロフトを造ることはできるのか?】
屋根の傾斜があれば、ロフトは造ることは可能ですが、ロフトの使用目的が明確でなければ、理想にかなったロフトを造ることはできません。
単に屋根裏収納のように、物置として使いたいのか、住まいの一部として使いたいのか。この目的が明確でなければ、ロフトの出来映えも改修(リフォーム)費用も大きく変わるからです。
【住まいの一部としてのロフト】
本来ならば居室としては認められないロフトですが、それは、採光性や空間の狭さといった法律上の問題です。
住まいの一部としてロフトを造るのなら、屋根裏の梁や壁にクロスを貼り、換気口や天窓を付け、電気を通してあかりを取り付ければ、ちょっとした住まいの空間にすることができます。
また、「吹き抜け」ともイメージは似ているのですが、利用できるスペースを犠牲にして、開放感を造り上げたものが吹き抜けです。吹き抜けとロフトの相性は非常に良く、組み合わせることによって、風や光を取り込むことができ、換気性も高く明るい、快適なロフトを造ることができるでしょう。