キッチンの改修(リフォーム)にはどのようなパターンがあるのでしょうか。
さまざまなパターンがありますが、ここでは代表的なキッチンの改修をご紹介します。
【キッチンの間取りを変える改修】
まず、大がかりな改修を考えると、「間取り」からの改修があげられます。
キッチンとダイニングの間に間仕切りの壁があった場合、キッチンは暗く完全に独立した空間になっています。この間仕切りの壁を取り払うことにより、ダイニングと空間を共有する明るいオープンキッチンにすることができます。
この改修は、独立したキッチンの「暗さ」「孤立感」「複数で料理ができない」といったデメリットの解消になります。お子様とのスキンシップを取ることができ、ダイニングにいる人とお互いの存在を感じ取ることができる、明るく安心感が広がる空間になることでしょう。
壁がなくなることで視界が広がり圧迫感もなくなるために、LDK自体がかなり広く感じるようになります。
【間取りを変える改修工事の特徴】
壁を取り払う工事は大がかりなものになります。家の構造をよく把握してから、改修を進めなければなりません。間仕切り壁が耐力壁であった場合、家の構造上外すことができない壁であるため取り払うことはできません。
撤去できる間仕切り壁の場合は、取り払った周辺の床や壁、天井の補修工事が必要になります。また、筋交いを残さなければならないケースもあります。
間仕切り壁にコンセントやスイッチがあった場合には、移設をしなくてはなりません。収納スペースも吊り戸の部分など、減ってしまうパターンも多く見られます。他に収納スペースを設けるなど、代替え策を考えましょう。
いずれにしても、改修業者のプロと設計図を見ながら綿密な相談が不可欠なのです。
このような改修は、キッチンを含めた「空間」の改修になります。
費用もかかり、工期も長くなってしまいます。
しかし、間仕切り壁がなくなることにより、料理中の音やニオイがダイニングに広がる、視界が広くなるためキッチンの整理整頓を意識しなくてはならない、などといったデメリットを知っておけば、後悔よりも「やってよかった」と思える空間を持つことができる改修になることでしょう。
『キッチンの改修にはどのようなパターンがあるの?後編』では、ピンポイントのキッチンの改修についてお伝えします。